名前をつけてください

なにもないよ

ヘルシンキ空港7番出口

 

先日関西も梅雨明けした。いよいよ夏本番である。

みんながどんどん薄着になり、いつも楽しそうなやつらはどこまでもハッピーに見える。全員鈴木奈々である。

 

そんな僕はまだ大学生で、大学生の梅雨明けといえば期末試験に埋もれるわけだが、全く予定のない夏休みに胸を踊らせながら頑張る試験勉強もなかなか風情がある。

 

これが、これこそが大学生なのだ。高校生諸君はきちんと目をかっぽじってリアルを感じてほしい。

 

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最近は授業で前の席に座ったやつの予定帳を盗み見るのがひそかなマイブームだ。

びっしりと色分けされた予定たちがつまっているそれはいつも予定のない僕からするとむしろ疲れるんじゃないかとさえ思う。なにがパフェだ。なにが女子会だ。なにが旅行だ。

あんなのなんにもならないじゃないか。なにが楽しいねん。バカみたいに薄っぺらい関係で「マジ~」とか「それな」しか言わないお前らと居て。

すぐスマホ出すだろ。すぐラインするんだろ。

俺は寂しいよ。いつから人がいる目の前で他人と会話していいことになったんだ。

遊ぶ当日待ち合わせ場所でお互い落ち合ったら鈴木奈々みたいなリアクションするんだろ、お前らみたいなもんは。

 

 

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先日誰かから日記をつけると後から振り返ってよい体験ができると聞いた。特に大学生のうちに何か自分が思ったこと、考えたこと、楽しかったことなどを書くととてもいいらしい。

そういうわけで、いいと言われたことならなんでも試したがる大阪のおばちゃんみたいな僕は今日から毎日日記を頑張ろうと、話すトピックのない中こうしてシャーペンとレジュメを放り出してここで記事を書いている。

 

 

しかし日記である。懺悔をする場所でも文句を言う場所でもない。

 

楽しかったこと。考えたこと。

思ったこと。

 

 

でも、そうだな。

俺、やっぱり鈴木奈々がいいや。

 

 


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