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なにもないよ

2.19.2017


2月19日、天気は快晴。とても寒い。僕にしては珍しく暖かな太陽の日差しに感謝する。


眠い。ひどく眠い。顔が強張る。イライラもする。ずっと何かに怒っているような気がする。だけど何も解決はしない。残るのは申し訳なさだけ。


体に鞭打って朝早くから大阪へ。

いつも疑問なんだけど、囲みこみ質問タイム、あれなんなんだろう。別に質問することって面接対策とか試験対策くらいしか思いつかないし、特段聞きたいこともないのだけど。

はっきり言ってさっきお偉いさん方が説明された通りだし、内定者の仰せの通りじゃないですか?こんなことを思うのも僕の態度が悪いことが原因なのだろうか?

僕がこのシステムを一番嫌う理由は、何か質問しなきゃいけないと焦って、ぎこちない動きをしながらトチ狂った質問をひたすらかます奴を見なきゃならないところだ。

なんかあれを見ていると本当に辛くなる。

必死なんだ。みんな。

周りのやつらはせめて奇怪な目で彼を見ないであげて欲しい。というか何名かは嘲笑ってるんだよな、あれ。

正直僕の目から見ると、通るわけでもない会社の就職後の話や業界の話を今の段階で質問してるあなた達の方がよっぽど意図が分かりかねる。

彼らのそういう態度は酷く醜いと思う。

でもそもそもの話をしだすと就職活動そのものがとても醜くくて切ないものだし、それでもやっていくしかないと思わないといけない。

その質問コーナーの間、人事がすぐ横でずっとやりとりを聞いていて、ああ醜いなって思った。こんなことを思うのはダメなことくらい知ってる。許して欲しい。思ってしまいました。


帰り道あまりにもやるせなくて、中之島付近でカレーのお店に入った。

とても美味しかった。まあまあ安いくせに本格的。今なら分かるんだけど、そうだよね、就活中は並んででも美味しいもの食べたいよね。

そんなことを思いながらカウンターでオムカレーを食べた。僕から少し離れたところで女性が一人カツカレーを食べていた。

少し元気になったから、好きな音楽を聞きながら中之島公園をずっと歩いた。


公園はいい。みんな楽しそうだ。おじいさんは難しそうな顔をしながら芝生で本を読んでいるし、お父さんは幸せそうに娘とキャッチボールをしている。よく分からんどこぞの大学生は提灯を持ってヘラヘラ踊っているし、気持ち悪い衣装を着飾って無意味な撮影をしている人もいる。

公園で散歩している老夫婦は特にいい。とても幸せそう。

そんなことをしていたら、去年の5月にここに来て女の子とぎこちなく歩いてはわざとらしく振舞った挙句、帰り道に告白して沈没した出来事を思い出した。あの日も快晴で、僕は少し汗をかいていた。

なんだかひどく感傷的な気持ちになって、僕は写真を撮った場所をわざわざ訪れたりした。下見までして見つけた夜ご飯のお店は、遠くから見るだけ見て近くに行くのはやめた。


それから京阪電車に乗って、サークルのライブに向かった。

車内で寝そうだったから、寝過ごさないように本を読んだ。その本の中で狼狽えるほど的確な喩えがあって少し落ち込んだ。世の中には天才が多すぎる。

読書に疲れて視線をあげたらそこは中書島という駅で、遥か昔の4月に母親と定期券を買いに来た日のことを思い出した。

春は何でもかんでも思い出すし、気分は虚ろになる。本当に嫌だ。


会場へ向かう途中、何も練習していないのに一体僕は何をしに行くんだろうか   

とか

でもてきとうに弦をを鳴らせば音は出るし、まあいいか

とか思った。


4年も経とうとしているのに未だに人前でアコギを弾くのも歌うのも苦手で、手が震えて客も見れない。緊張してしまう。

エレキギターならそんなことならないのに。音がデカくて、エフェクターでごまかせるからだろうなぁ。

やっぱり演奏は今日もひどかった。

演奏後、誰からも声をかけられなかったりすると少し落ち込む。そんな自意識にも嫌になる。

でも思い思いに歌うと少しすっきりした。


もちろん髪型もいじられた。

髪を切ったら人には会いたくないものだ。

分かってはいたけど、やっぱり前髪がないのは似合わない。


少し疲れててあまり人と話す気になれなかった。

気を遣ってテンションを上げることもできなかった。ちゃんと夜は寝ないとダメだ。

こんな日は人に会わない方がいいんだろうなぁ。

みんな明るく楽しそうにしてて場違いな気がした。気を遣わせていたらどうしようなんて心配をした。

スーツの人が二人いて、頑張れと思う一方、私服の僕は本当にダメだなとかなんとか思った。

面接にはできる限り進みたい。明後日初めての面接だなんて少し恥ずかしい。でも進めてくれた企業には心から感謝できる。


ライブ後の後輩からの二次会の誘いを何回か断ってすぐに帰った。

申し訳なかった。来て欲しそうにしてくれていたから嬉しかったけど、そのぶんだけ申し訳なくなった。

楽しくやってねなんて先輩らしく言ってみたけど、それはなんだか割と本心から言ってる気がして落ち着いた。


帰りに同じ最寄駅の後輩と別れる時、彼女が寂しそうにずっとこっちを見ながら立ているものだから、なんだか僕も寂しくなってきて道を戻って声をかけてあげたかったけど、そんなことをしたらダメだと思ってまっすぐそのまま歩いた。

でもなんだかなぁなんて思ったから少し振り返って、

変な子だなぁってわざとらしく大きな笑い声をあげて帰った。

しばらく歩いたらまた道を戻って、少し遠いコンビニへ歩いてタバコを一本吸った。

その後はそのまま家に帰ってすぐ寝た。

明日はwebテストを朝早くに受ける。早く寝よう。


やっぱりベッドは気持ちよかった。

夢を見たいと思ったけど、やっぱり今日も見ないんだろうなぁと思った。

横になってみると、なんだかんだ今日は人に会って良かった気がした。