名前をつけてください

なにもないよ

2.20.2017


2月20日。天気は曇り。今にも雨が降りそうだったから傘をとる。どこかに忘れないように願う。


二度寝した後朝7時半に起きて、近くのコンビニでおにぎりとエナジードリンクを買う。思った以上に眠くない。

いつも働いているおばちゃんに会計をしてもらう。軽く会釈して、いつも通り会計のお礼を言う。

タバコを二本吸う。


タバコを吸っている途中、昨日のライブで

タバコは良くない、本当にやめた方がいい

と注意されたことを思い出す。

ご丁寧に面接前は吸うなと念を押された。

そんなことで落とす業界なら鼻から結果なんてどうでもいいと思ったけれど、あんな酷いものを通してくれた会社だから、結果云々よりも礼儀だけはしっかりしておきたいと思う。

面接前にタバコはなるべく吸わないでおこうと思った。

終わったら死ぬほど吸おう。

そして心配してくれた友人に少しだけ感謝した。

わざわざ僕に話をしてくれる人には感謝しないといけない。

それは常に示していたいし、大切なことだと思っている。以前よりずっと前から。


少し散歩をした後、頭が回り始めたと勝手に思い込んでwebテストを受ける。

速さを求められるといつもパニックになる。いつも通り焦る。

次の予定があったけれど、思った以上にwebテストが長くて遅刻することが確定した。

またいつも通り遅刻常習犯の烙印を押される。

でもそんな「いつも」はいつだって僕に安心感をくれる。

どっかの小説家のように僕はやれやれと言った。

テストはできなかった。


京阪電車に乗って出町柳へ向かった。

三条のスターバックスがある橋の下で人と会った。そこには何人かいた。僕の髪は短かった。

ここでの出来事は特になし。とある打ち合わせをした。


1時間打ち合わせをした後はみんなでカフェに入ってご飯を食べた。

その後更なる無駄話をするためにサイゼリアでワインを飲んだ。デカンタ。あれ、最早ワインじゃない。

でもちゃんと話すには多分薄いくらいが丁度いい。


友達が少しだけ面接の練習をしてくれた。

友達が心配してくれて少しだけ悲しくなった。それはいい意味で。

ちゃんと自分には友達がいるんだなぁなんてよくわからない感動を体験した。

今まで自分なりにあれこれ考えて、捨て身の形で友達と付き合ってきてよかったと思った。

友達に自分の真似をされた時、自分が思った以上に強い語調で話していることに驚いた。

こんな奴によく友達ができたものだ。


そういえば一年前に就活中の高校の同期がいろんなことに感動していて、僕はそれを嘲笑って見ていたけれど、なんだか今ならそれを笑わずに見ていられる気がする。

そういうこともあるのだと難しい顔をしてうなづける。


明日もまた友達が面接の練習をしてくれるらしい。

少し泣きそうになった。


帰ったら電話でまた別の友達と話す。

そしてすぐ寝る。

決めている。明日は伝えたいことを一つだけ伝える。

別に落ちることは問題ではない気がする。

言いたいことをちゃんと言ったらそれでいい。

少なくとも僕はそれで満足する。


人と会うのはいい。

当たり前のことに感動する。


当たり前のことに気づけた!

分かるよ、分かる。

絆、今の僕には分かるのだよ。


でもそれ、浅いです。