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名前をつけてください

なにもないよ

2.21.2017


2月21日、天気は曇り時々雪。


就活。

もっと寝ているつもりがぱっちりと目が覚めてしまい、それから何度も寝ようと試みるも失敗。予定時刻の3時間前に起きる。


ラインを開くと懐かしい名前から連絡が来ていて少し嬉しかった。なんてありきたりな名前なんだと10年目にして思った。

そう言う意味では、珍しいという点で自分の名前も捨てたもんじゃないと思った。でも僕は自分の名前が嫌いだ。


お風呂に入って短い髪を乾かし、髭を剃った後またいつものコンビニでコーヒーを買った。

タバコを吸った。

就活前には吸わないでという忠告を思い出す。

これでしばらく吸えないのだなと覚悟した。

外はいくらお風呂上がりにしても寒すぎた。


コンビニから帰った後、鏡の前で「こんにちは。よろしくお願いします。」を自然に言うための練習をした。

何回やっても鏡に映る自分は不自然な笑顔のままだった。


尊敬語の練習もした。

関西弁にだけ開かれた未知なる尊敬語を封じる策は最早ないことが明らかになった。先輩は何があろうと就職しはるんですか?

今まで先輩を先輩とも思わずに接してきたことを後悔した。

だから僕は、うっかり間違えた時用にかわいらしく舌を出す練習をした。

恐ろしいほど気持ちが悪かった。


関西の企業なんだからこれくらい分かるでしょ?みたいな顔をすることも試みようとはしたけど、僕は関西人が嫌いなのでやめることにした。 

もし関西人が嫌いじゃなかったら僕はそれを平気でやっていたと思うので、今日初めて関西人が嫌いな自分に感謝した。

関西生まれ関西育ちは関西をアイデンティティにする派としない派に分かれる。


その後なんだかんだ今日話すことを箇条書きにしておいた。僕が予想するに、これは何の役にも立たないだろう。


近鉄に乗って、京都駅で友達に会った。終始ふざけながらうどんを食べる。

でも本当は親子丼が食べたかった。


そう言えば今日のお昼、大阪にてなんかの大爆発が起きたらしいけれど、僕はビールを飲みながらそれを冷ややかに見送った。学生が大きな建物から吹っ飛んだらしい。そういう日もある。

小さな積み重ねは大事なのだ。

反省点?ちょっとよく分からない。でもそうは言ってもちゃんと分かってる。

そういうことは案外多い。

小さくていい。小さくていいことを知らなければならない。

今日はそれでいい気がする。


まあでもあれだ、壮大な話なんて誰も信じないよな。

彼らにとって僕たちは単なる初対面の学生に過ぎないんだし。信じられないのかも。ネガティヴワードをひっくり返すやり方も、技術がない人はやらない方がいいね。

とりあえず大きなことを話さなきゃいけないと勘違いしていたかもしれない。


切り替えよう。

僕はハナから全て上手くやれるほど器用じゃないし。

人生は長い。直したい放題じゃないか。素晴らしい。


帰りの電車の車窓に映る眼は疲れて真っ赤だった。

4時半からよく頑張りました。

お疲れ様。 


帰りに友達に呼ばれて本日2回目の京都駅へ。

頭が疲れてしまって、京都に向かうはずがなぜか三ノ宮にたどり着く。それでも友達に会いたい気分だったから、再び大阪を経由して京都へ行く。


晩は京都駅のとあるフードコートで何人かとご飯を食べる。

丸亀製麺の天ぷらを全種類乗せたうどんを食べ、ローストビーフ丼大盛りを食べた。

天ぷらは誰が何をしてもうまい。僕はそんな天ぷらのような人になりたい。


帰り道、あまりちゃんと話したことのない後輩と二人で帰る。

案外居心地が良くて落ち着いた。

二人でいなきゃ分からないことってたくさんあるなと思った。

芯のある落ち着いた子だった。


久しぶりに何もしない夜を過ごそうと、いつものファミマで安いワインを買う。

コンビニのワイン評など当てにしない。僕が求めるのは値段だけ。一人のワインは、安くて度数が高ければなんでもいい。

もはや何でも一緒。


じゃあもう何もかもが一緒であれよと思う。

無職も金持ちも。ブラックもホワイトも。美人もコーヒーも。餃子もナスのおひたしも。ギターもドラムも。プラダもシマムラも。

幼稚園の優等生みたいな思想だね。つまらない世界観。


2月もあと少し。どんどんと何かが近づいてきて、どんどんといろんなものが失われていく。

そんなことを夕方の繁華街を闊歩する大学生たちを見て思った。


もう僕は、待合室から顔を強張らせて会場へ向かう人の姿を見たくない。

悲しくなる。

そんな余裕自分にはないのに、

ガンの陽性検査の結果を聞きにいく人みたいな顔だな

とか思った。

そして僕は、敗れ去った甲子園球児のように唇を噛み締めながら頭を下げて会場を後にする。

少し悔しくて、その時初めて、自分が意志を持って活動していることに気がついた。